2014年10月12日
三度の独標
9月の3連休、我が家は14~15日の2日間、今年初めてのフルファミ登山です。
初日は、西穂丸山まで歩き、その先の独標までの稜線を確認して、テン場に戻りました。
仮眠1時間と8時間の深夜ドライブ、アルコールと疲労困憊で熟睡し、朝までぐっすり眠れました。
15日 午前5時 出発準備を整え、一緒に登るのか登らないのか、煮え切らない返事をするなん山に一応、声をかける。
「お~い。朝やで」
「・・・」
「一緒に行くんか?」
「ん?」
「眠たいんなら寝といてもええで」
「分からん。独標までは行くかもしれん」
「お父さん等、もう行くからな」
「分かった」
そう言って、おやじと部長、二人でテン場を出発しました。

西穂丸山を過ぎて、つづら折りのなだらかな道が続きます。

夜が明けてきたようですが・・・

残念ながら、快晴ではないようです。
緩やかな登りを登りきると、正面に大きな独標が姿を現します。
整備されたコースはここまで、この先からは、岩稜地帯に入って行きます!
岩稜地帯は、西穂高岳頂きまで、大小13のピーク(峰)が有り(13から始まり1が西穂高頂)独標は、11峰になります。
12番峰を通過し、独標真下からは、急な岩場を登ります!

三点支持にて慌てず、ゆっくり登ります。
5時58分 西穂高岳独標(標高2701m)

11峰とあります。

ここまでは、たくさんの登山客が訪れ、そのほとんどがここで引き返すと聞いてましたが、まだ時間が早く、人も疎らでした。
一応、部長に聞いてみます。
「どうする?行く?」
「行く!」
「はい!分かりました」
ふたつ返事で返ってきました。

これから主峰を目指します。
それでは独標から西穂高岳に、アタック!です。

ここからは独標までのコースとは別世界、独標から約20~30m急斜面を下ります。
いきなり両端が切れ落ちている細尾根なので慎重に下ります。
そこへいきなり長野県警のヘリが近づいてきました。

沢に誰かいるみたいです。
沢から登って来て遭難したのでしょうか?
救助されている人は、動いていたので滑落ではなさそうです。
岩肌ぎりぎりにヘリをホバリングさせて救助していました。
出来ればお世話になりたくないです。
9峰通過

6時39分 ピラミッドピーク到着

振り返って独標の向こうに焼岳、乗鞍岳。

上高地の河童橋が見えます。

4峰まで来ました。チャンピオンピークという文字は見落としました。
急にガスがかかり、気温が低下してきたのでジャケットを着込みます。

3峰です。

ガレ場、浮き石の連続ですが、慎重に歩けば問題ないと思います。

ここでガスがぬけました。
曇天ですが、視界良好!
2峰は、登らず飛騨側をトラバースします。

主峰の直下からは2足歩行は無理な位の急坂であり、くさりも有りません!

写真の様に、腕も使い慎重に上を目指します!
部長の後方は、岩がすっぱり切れた断崖絶壁となっていますが、写真じゃうまく伝わりません。
というか、写真の構図を考える余裕がないので、その迫力は、下山時に紹介します。
7時32分 西穂高岳(標高2909m)

槍ヶ岳

笠ヶ岳

焼岳

富士山

今回の目標であった西穂高岳ですが、山岳事故の多くは、下山時に発生します。
気を引き締め直して下山します。
今回、登山してみて我が家から見て危険だと思った箇所は2箇所。
ただし、我が家の所感であり、独標から先はすべて危険箇所であるということを認識し、独標の登りが恐ろしいようなら、独標山頂から引き返した方がいいでしょう。
1番の難関は、主峰への直登。
下山時の写真ですが、だいたいこんな急傾斜を登って行きます。

決してオーバーな写真では、ありません。
登っているときは、常に部長をサポートしていたので写真が少ない!
それからここは!と思った所は、9峰から8峰のコル。

これも登る時は、恐かったですが、下山時は、そんな恐怖感はありませんでした。
もちろんここもすっぱり切れています。
順調に下山し、独標も越え、あとは安全な登山道にさしかかった時・・・
おとうさ~ん
えーっ!なん山やー!

もう下山のことで頭がいっぱいで、すっかり忘れとったワ!
聞けばテン場で撤収したあと、ヨメを西穂丸山まで連れて行き、そこからなん山だけ独標目指してきたそうだ。
それもそうとうなハイペースで来たらしい。
それにしてもその格好はなんだ!
ファッションセンスのかけらもない!
ここから一人で独標に行かせるのも心配なので・・・
はい!本日、3度目の独標目指します。
9時31分 3度目の独標到着

独標の急登ですら、こんな感じです。

コースタイムとしては、西穂山荘―1時間15分→西穂独標―2時間→西穂高岳―1時間30分→西穂独標―45分→西穂山荘
登り3時間15分 下り2時間15分 計5時間30分ですが・・・
5時に出発して、西穂山荘に到着したのが10時30分だったので時間通りです^^
3回目の独標は余計でしたけどね^^
長いレポにお付き合いいただき、ありがとうございました。
初日は、西穂丸山まで歩き、その先の独標までの稜線を確認して、テン場に戻りました。
仮眠1時間と8時間の深夜ドライブ、アルコールと疲労困憊で熟睡し、朝までぐっすり眠れました。
15日 午前5時 出発準備を整え、一緒に登るのか登らないのか、煮え切らない返事をするなん山に一応、声をかける。
「お~い。朝やで」
「・・・」
「一緒に行くんか?」
「ん?」
「眠たいんなら寝といてもええで」
「分からん。独標までは行くかもしれん」
「お父さん等、もう行くからな」
「分かった」
そう言って、おやじと部長、二人でテン場を出発しました。
西穂丸山を過ぎて、つづら折りのなだらかな道が続きます。
夜が明けてきたようですが・・・
残念ながら、快晴ではないようです。
緩やかな登りを登りきると、正面に大きな独標が姿を現します。
整備されたコースはここまで、この先からは、岩稜地帯に入って行きます!
岩稜地帯は、西穂高岳頂きまで、大小13のピーク(峰)が有り(13から始まり1が西穂高頂)独標は、11峰になります。
12番峰を通過し、独標真下からは、急な岩場を登ります!
三点支持にて慌てず、ゆっくり登ります。
5時58分 西穂高岳独標(標高2701m)
11峰とあります。
ここまでは、たくさんの登山客が訪れ、そのほとんどがここで引き返すと聞いてましたが、まだ時間が早く、人も疎らでした。
一応、部長に聞いてみます。
「どうする?行く?」
「行く!」
「はい!分かりました」
ふたつ返事で返ってきました。
これから主峰を目指します。
それでは独標から西穂高岳に、アタック!です。
ここからは独標までのコースとは別世界、独標から約20~30m急斜面を下ります。
いきなり両端が切れ落ちている細尾根なので慎重に下ります。
そこへいきなり長野県警のヘリが近づいてきました。
沢に誰かいるみたいです。
沢から登って来て遭難したのでしょうか?
救助されている人は、動いていたので滑落ではなさそうです。
岩肌ぎりぎりにヘリをホバリングさせて救助していました。
出来ればお世話になりたくないです。
9峰通過
6時39分 ピラミッドピーク到着
振り返って独標の向こうに焼岳、乗鞍岳。
上高地の河童橋が見えます。
4峰まで来ました。チャンピオンピークという文字は見落としました。
急にガスがかかり、気温が低下してきたのでジャケットを着込みます。
3峰です。
ガレ場、浮き石の連続ですが、慎重に歩けば問題ないと思います。
ここでガスがぬけました。
曇天ですが、視界良好!
2峰は、登らず飛騨側をトラバースします。
主峰の直下からは2足歩行は無理な位の急坂であり、くさりも有りません!
写真の様に、腕も使い慎重に上を目指します!
部長の後方は、岩がすっぱり切れた断崖絶壁となっていますが、写真じゃうまく伝わりません。
というか、写真の構図を考える余裕がないので、その迫力は、下山時に紹介します。
7時32分 西穂高岳(標高2909m)
槍ヶ岳
笠ヶ岳
焼岳
富士山
今回の目標であった西穂高岳ですが、山岳事故の多くは、下山時に発生します。
気を引き締め直して下山します。
今回、登山してみて我が家から見て危険だと思った箇所は2箇所。
ただし、我が家の所感であり、独標から先はすべて危険箇所であるということを認識し、独標の登りが恐ろしいようなら、独標山頂から引き返した方がいいでしょう。
1番の難関は、主峰への直登。
下山時の写真ですが、だいたいこんな急傾斜を登って行きます。
決してオーバーな写真では、ありません。
登っているときは、常に部長をサポートしていたので写真が少ない!
それからここは!と思った所は、9峰から8峰のコル。
これも登る時は、恐かったですが、下山時は、そんな恐怖感はありませんでした。
もちろんここもすっぱり切れています。
順調に下山し、独標も越え、あとは安全な登山道にさしかかった時・・・
おとうさ~ん
えーっ!なん山やー!
もう下山のことで頭がいっぱいで、すっかり忘れとったワ!
聞けばテン場で撤収したあと、ヨメを西穂丸山まで連れて行き、そこからなん山だけ独標目指してきたそうだ。
それもそうとうなハイペースで来たらしい。
それにしてもその格好はなんだ!
ファッションセンスのかけらもない!
ここから一人で独標に行かせるのも心配なので・・・
はい!本日、3度目の独標目指します。
9時31分 3度目の独標到着
独標の急登ですら、こんな感じです。
コースタイムとしては、西穂山荘―1時間15分→西穂独標―2時間→西穂高岳―1時間30分→西穂独標―45分→西穂山荘
登り3時間15分 下り2時間15分 計5時間30分ですが・・・
5時に出発して、西穂山荘に到着したのが10時30分だったので時間通りです^^
3回目の独標は余計でしたけどね^^
長いレポにお付き合いいただき、ありがとうございました。
Posted by たかみっち at 13:01│Comments(6)
│西穂高岳
この記事へのコメント
こんにちは^^
ひゃ~ぁすごいですね
写真だけでも絶壁伝わります!
本物はもっと怖いんでしょうね^^;
子供たちの体力はもちろん凄いのですが
たかみっちさんも体力ありますね^^
ひゃ~ぁすごいですね
写真だけでも絶壁伝わります!
本物はもっと怖いんでしょうね^^;
子供たちの体力はもちろん凄いのですが
たかみっちさんも体力ありますね^^
Posted by しゅん
at 2014年10月12日 16:15

ひょえー!
見ているだけで、足がすくみます。
山は なめたらだめですね~
ヘリのお世話にならないように、気を付けて下さいね。
見ているだけで、足がすくみます。
山は なめたらだめですね~
ヘリのお世話にならないように、気を付けて下さいね。
Posted by cheetarpapa
at 2014年10月12日 23:17

しゅんさん
視界がクリアだったので恐怖感がハンパなかったです^^
でも楽しかったですよ。
登る前から情報を頭に入れ、恐怖感を植え付けたので、実際はそれほどでも・・・というのが正直な感想です。
実は、稜線歩きはさほど体力はいらないんですよ。
下りが辛かった^^
視界がクリアだったので恐怖感がハンパなかったです^^
でも楽しかったですよ。
登る前から情報を頭に入れ、恐怖感を植え付けたので、実際はそれほどでも・・・というのが正直な感想です。
実は、稜線歩きはさほど体力はいらないんですよ。
下りが辛かった^^
Posted by たかみっち
at 2014年10月13日 06:46

cheetarpapaさん
はい!山に入る時はいつも緊張感をもって歩いてます。
陸上競技でスタートした時の感覚ですかね。
足がすくむところもありましいたが、無事生還しました。
はい!山に入る時はいつも緊張感をもって歩いてます。
陸上競技でスタートした時の感覚ですかね。
足がすくむところもありましいたが、無事生還しました。
Posted by たかみっち
at 2014年10月13日 06:55

一人で独標に行こうと思うなん山ちゃんが偉い^^!
西穂山頂までの高度感と岩場はかなり登りごたえありましたね。
たかみっちとーさん♪
3度目の独標、お疲れさまでした(笑)
西穂山頂までの高度感と岩場はかなり登りごたえありましたね。
たかみっちとーさん♪
3度目の独標、お疲れさまでした(笑)
Posted by ぴょんたん at 2014年10月13日 14:41
ぴょんたんさん
でしょ~!私もなん山に出会った時は、正直驚きました。
だって何分かかったか知らないが、テン場から独標直下までひとりで登って来たんだから、親としても心配になりますよ。
女子高生の一人旅ですから。
西穂高岳、楽しかったですね~
事前に危険ポイントのアドバイスをパパさんに聞いていたので、参考にしながら登りました。
これで剱岳も視野に入ったかな?
部長は嫌がってますけど^^
でしょ~!私もなん山に出会った時は、正直驚きました。
だって何分かかったか知らないが、テン場から独標直下までひとりで登って来たんだから、親としても心配になりますよ。
女子高生の一人旅ですから。
西穂高岳、楽しかったですね~
事前に危険ポイントのアドバイスをパパさんに聞いていたので、参考にしながら登りました。
これで剱岳も視野に入ったかな?
部長は嫌がってますけど^^
Posted by たかみっち
at 2014年10月13日 19:45
