2012 夏休み その肆

たかみっち

2012年08月21日 20:14

8月13日から2泊3日で行ってきましたたかみっち家の夏休み

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なん山「おとうさん」
おやじ「zzzzzzzz」
なん山「おとうさん!おとうさん!」
おやじ「ムニャムニャ」
なん山「おとうさん、起きて!」
おやじ「ムニャムニャムニャ」
なん山おとうさん!テントが大変よ!
おやじつめたっ!

何でつめたいんだ?驚いて飛び起きるとテントの中は一面湖。
染み込むとかそんな可愛いレベルではなく、水没してます。
あわてて水をかき出すがテントを設営した場所が悪いのか一向に水がひかない。
この時まだ23時頃だったと思う。
夜明けまで我慢するという状況ではない。
ここは標高1987m、雨で濡れているからなのか、気温がさがっているからなのか分からないがとにかく寒い。
おまけに周りにクマがいるかもしれない。
クマは深夜に活発に活動するという情報を持っているので尚更恐く感じる。

必死に水をかき出しながら、そう決断するのに時間はかからなかった。

山を下りよう

なん山に下山を促し撤収にはいるが、テントの中は水びたしなので当然、ザックやら衣服やら濡れている。特にダウンのシェラフが濡れたのには、相当ショックを受けた。
水分を含んだ荷物は、一層からだに負担をかける。
手を休めることなくザックに荷物を放り込み、ハバ平を出発したのが深夜0時。
この時、ヘッデンが壊れた。
代替にLEDランタンを取り出し、その灯りを頼りに一歩一歩進みます。
悪い時に悪いことは重なるもので、このランタンも水没したせいなのか電池の消耗がおかしい。
BDのオービットをお持ちの方なら分かると思うが、電池が消耗すると当然消灯してしまう。
そこを無理矢理スイッチを押し続けるとフラッシュ状態となる。
目には悪いがほかに手段がないので、この状態で足元を照らし歩きます。
なん山曰く、クマに出合わない様、必死に鈴を鳴らし続けたそうです。



そんなこんなで1時頃、槍沢ロッヂへ到着しました。

当然発電機の電源はおとされ、非常灯のみのロッヂですが、屋根の下で雨をしのげるだけで安堵感漂います。



ただ問題なのは寒さです。
カッパは着ているものの濡れているので当然寒いのですが、着替えようにもザックの中の衣服も濡れているので使い物になりません。
どうしようか考えていると、中から人が出てきました。
山小屋の人だと思い、状況を説明し、夜明けまで雨宿りさせてもらいたい旨を伝えると、その人はロッヂに宿泊している登山客で、山小屋の人に内緒で布団を持ってきてくれました。



槍沢ロッヂの方にこのブログの記事が目にとまっていたら、この場をお借りしてお詫び申し上げます。
誠に申し訳ありません。

山小屋の朝は早く、4時を過ぎると続々と宿泊客が起きてきます。
その頃が土砂降りのピークだったと思います。
明るくなってきたので出発のタイミングを見計らっていましたが、少し小降りになった5時頃、槍沢ロッヂを出発し、ヨメと部長のいる横尾に向かいました。



こんな訳で槍ヶ岳を断念せざるえを得ず、なん山には本当に申し訳なく思い反省しています。
山に20年以上前のヴィンテージテントなんか持って行くもんじゃぁないです。
それと装備が不十分な状態で雨の日に山なんか登るもんじゃないです。
命取りになります。



昼過ぎに上高地に下りて来た時には晴れてました。



おまけに山を下りる頃には、綺麗な虹まで見れました。



そんなもんです。

でもこれに懲りずにまた行くもんね。



つづく


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